「淡青」37号 猫と東大
久しぶりに会った友人が、この雑誌を持っていた。「猫と東大」というテーマに目を惹かれ、貸してもらった。
東京大学の教師陣が、自らが専門とし、研究している分野から様々なテーマで、猫についてわかりやすく書いている。どのテーマも、猫好きならずとも興味を惹かれるものばかりだった。
「猫ブームの理由」が、面白い。
少子化などにより、家族の人数が減り、愛情を投射する対象が必要になった。現代社会では、このような「見返りのない愛」は猫と人間のあいだにしか成立していないのではないか。そして猫は、２０年の寿命の中で、飼い主との関係性は変化するー赤ん坊から成人した息子（娘）、愛人、妻（夫）ーこれらの変化が、人にとって、猫がかけがえのない存在となっている理由だそうだ。
確かに座っている僕の膝の上に、猫がふらっと乗っかってくると、とても可愛らしい。しかしそんな事は、滅多にない。ほぼない。そこが猫だ。それでもホントにたまーに甘えてくるヤツのために普段からアイを投射しちゃうのである。
